2019年06月01日 (土) | 編集 |
今日は県の動物愛護センターの竣工&開所式に参加して来ました。
平成27年に建て替えを決めてから4年、ようやく完成の運びとなりました。
今までの“動物保護センター”から6月1日付で“動物愛護センター”に。

建物入口。立派な建物です。


受付にはたくさんの来訪者が。

ふれあいホールが今日の会場。この写真ではわかりませんが、広いです。

式次第
10時から開始で、まず主催者である黒岩知事からの挨拶に続き、県議会議長、平塚市長、秦野市長、県獣医師会会長、そして応援団である杉本彩さんからの祝辞をいただきました。
知事のご挨拶や杉本彩さんの祝辞、テープカットの時には報道関係者以外の方もいっぱい写真を撮っていらっしゃいましたので、いろいろなところでご覧になれるかと思います。
30分程度で開所式は終了し、来賓の方々がまず施設の見学に行かれました。
その間、私たち登録ボランティアは動物愛護センターができるまでのセンターの歴史についてスライドを見せていただきました。
昭和47年頃には犬を放棄する人のために回収車が回っていて、捨てたい人は簡単に犬を捨てることができたそうです。
数年前、どこかの県でまだそういうシステムがあると聞いて大変驚きましたが、神奈川県でも平成6年までこの回収車は稼働していたそうです。
捨てられた犬たちは即日殺処分され、それ以外に迷子犬や野良犬などはセンターで5日程度収容された後に殺処分されていたとのこと。
一番多い年には年間1万2千匹を超える殺処分が行われていました。
数年前から犬に続いて猫の殺処分がゼロとなっている神奈川県ですが、そこに至るまでの多くの方々の努力、祈りは計り知れません。
30分ほどのお話を聞いた後で、いよいよ内覧会です。
猫や犬たちの部屋は2Fにあります。
階段で2Fに上がったすぐ右側にあるのが「トレッタ ニャンルーム」です。
センターでは資金を調達するのにネーミングライツ制度を採用し、現在3つの部屋に使用されています。
その1つがこちら。

この部屋は猫と暮らしたいと考える人に、猫の好きな高いところや隠れる場所などの提案をするところとなっています。
猫が4匹いて、みんな高いところでまったりしていて気持ち良さそう(*^-^*)

TOTOのねこトイレがスポンサーなんですね。

別の角度から。部屋の入口にはカワイイプレート。
その隣には「ふれあい譲渡ルーム」
ここは説明を聞かなかったのですが、里親希望者さんが実際に猫と触れ合って検討するところかな。

よく見ると、この壁にも猫用ステップがついてます。
その隣には「湘央学園ワンルーム」(たぶん)。
こちらもネーミングライツのお部屋で、ワンちゃんとの暮らしを考えている方への提案のお部屋ですね。

部屋の外から見ている人にも寄って来る、人懐っこいワンちゃん達。
こちらはグルーミング室。
早く新しいお家に行けるように、ここできれいにしてもらいます。
シャンプーボラさん達も作業がしやすくなったことでしょう。

ここは処置室。
センターには臨床の獣医さんもいますが、県獣医師会からも必要に応じて獣医さんを派遣していただくことになったそうです。

さあ、そしてここからいよいよ猫部屋です。
全部で12部屋の猫部屋は、6部屋が外のベランダに面していて、6部屋は通路を挟んだ反対側に位置しています。
外に面している部屋の明るいこと!
今までのセンターではみんな3段ケージに入っていて自由に歩き回ることなんてできませんでした。
それがケージのドアが開いていて自由に出入りすることができ、キャットタワーもあるんです。
猫達が遊んでいたり、まったり休んでいたりとノビノビと過ごしているのを見て、目頭が熱くなるのを感じました。

この部屋には最近飼育放棄された今年2月生まれの黒い子猫3匹がいて、元気に走り回っていました。
他の猫さんはゆっくり寝たいのに、邪魔されて「もう~!」って顔 (^^;

部屋の向こうのベランダに人が見えます。
一般の方はこうやって外から猫達を見ることができるようになっています。
こちらは通路を挟んだ向かいの部屋。
陽の光は届きませんが、ケージのドアは開いているので出入り自由です。

このお部屋はケージが無くて、このキャットタワーのみ置かれていました。
ここの猫達の気持ち良さそうなことと言ったら!!

多くの子達はケージのドアが開いていましたが、現在収容されている84匹の中にはまだ馴れていない子も多く、そういう子達はケージの中にいました。
この子は写真ではよくわからないと思いますが、9.6kgのビッグな黒猫ちゃんです。
名前も“デーブ” (^O^)/
まだ馴れていなくて、手や口が出るのでケージから出してもらえません。

我が家では1匹新しい子が来ると他の子達は体調を崩したり、仲良くできなかったりするので苦労することが多いのですが、今日見せていただいた猫部屋の子達はみんなケンカもせずに仲良くしていてビックリです。
忙しい業務の中、職員さん達が数匹を一緒の部屋に入れてみて相性を見ることを続けて来ていたそうです。
猫部屋に熱くなってしまいましたが、ワンちゃんのお部屋もありますよ!
今までは大部屋が多くて、その中で喧嘩してケガをする子も多かったようですが、新センターでは個室が増えました。
こちらも外のベランダに面しているお部屋と通路を挟んだ内側のお部屋がありました。

大きなピットブルノ雑種。見た目は強面ですが、良い子だそうです。
秋田犬が多く収容されていました。
センターのHPにも載っている迷子犬の情報でも柴犬や秋田犬はよく載っています。
猫たちとは違って、犬たちはみんな寂しそうな顔をしているような気がしたのは気のせいでしょうか?



今回素晴らしい新センターができあがりました。
もともとは殺処分をするための施設でしたが、今度の新しいセンターには殺処分のためのガス室はありません。
収容された犬にも猫にも優しい設備が整っています。
でも犬や猫にとって一番安心できる場所、それはお家と家族です。
飼育放棄の相談は毎日のようにセンターや保健所に寄せられています。
それが続けばこの新しい設備にも犬や猫があっという間にあふれてしまうことでしょう。
こんなに素晴らしい施設ですが、ここに入ってくる子がいなくなり、今いる子達もみんな新しいお家に行くことができる、と言うのが一番なんです。
今までとは違い、窓口でお名前を書いていただく程度の簡単な手続きだけで猫や犬たちを見ることができます。
たくさんの方がセンターを訪れて、この中の子達を家族に迎え入れることを選んでいただきたいです。
また、今犬や猫と一緒に暮らしている方には、その子達が最期の日を迎える時まで何とか一緒にいてあげられるようにしてもらいたいです。
どうしても難しい場合は譲渡会に参加するなどして、是非新しいお家を見つけてあげるようにして、センターに入ってくる子を1匹でも減らして欲しいと切に願っています。
平成27年に建て替えを決めてから4年、ようやく完成の運びとなりました。
今までの“動物保護センター”から6月1日付で“動物愛護センター”に。

建物入口。立派な建物です。


受付にはたくさんの来訪者が。

ふれあいホールが今日の会場。この写真ではわかりませんが、広いです。

式次第
10時から開始で、まず主催者である黒岩知事からの挨拶に続き、県議会議長、平塚市長、秦野市長、県獣医師会会長、そして応援団である杉本彩さんからの祝辞をいただきました。
知事のご挨拶や杉本彩さんの祝辞、テープカットの時には報道関係者以外の方もいっぱい写真を撮っていらっしゃいましたので、いろいろなところでご覧になれるかと思います。
30分程度で開所式は終了し、来賓の方々がまず施設の見学に行かれました。
その間、私たち登録ボランティアは動物愛護センターができるまでのセンターの歴史についてスライドを見せていただきました。
昭和47年頃には犬を放棄する人のために回収車が回っていて、捨てたい人は簡単に犬を捨てることができたそうです。
数年前、どこかの県でまだそういうシステムがあると聞いて大変驚きましたが、神奈川県でも平成6年までこの回収車は稼働していたそうです。
捨てられた犬たちは即日殺処分され、それ以外に迷子犬や野良犬などはセンターで5日程度収容された後に殺処分されていたとのこと。
一番多い年には年間1万2千匹を超える殺処分が行われていました。
数年前から犬に続いて猫の殺処分がゼロとなっている神奈川県ですが、そこに至るまでの多くの方々の努力、祈りは計り知れません。
30分ほどのお話を聞いた後で、いよいよ内覧会です。
猫や犬たちの部屋は2Fにあります。
階段で2Fに上がったすぐ右側にあるのが「トレッタ ニャンルーム」です。
センターでは資金を調達するのにネーミングライツ制度を採用し、現在3つの部屋に使用されています。
その1つがこちら。

この部屋は猫と暮らしたいと考える人に、猫の好きな高いところや隠れる場所などの提案をするところとなっています。
猫が4匹いて、みんな高いところでまったりしていて気持ち良さそう(*^-^*)

TOTOのねこトイレがスポンサーなんですね。

別の角度から。部屋の入口にはカワイイプレート。
その隣には「ふれあい譲渡ルーム」
ここは説明を聞かなかったのですが、里親希望者さんが実際に猫と触れ合って検討するところかな。

よく見ると、この壁にも猫用ステップがついてます。
その隣には「湘央学園ワンルーム」(たぶん)。
こちらもネーミングライツのお部屋で、ワンちゃんとの暮らしを考えている方への提案のお部屋ですね。

部屋の外から見ている人にも寄って来る、人懐っこいワンちゃん達。
こちらはグルーミング室。
早く新しいお家に行けるように、ここできれいにしてもらいます。
シャンプーボラさん達も作業がしやすくなったことでしょう。

ここは処置室。
センターには臨床の獣医さんもいますが、県獣医師会からも必要に応じて獣医さんを派遣していただくことになったそうです。

さあ、そしてここからいよいよ猫部屋です。
全部で12部屋の猫部屋は、6部屋が外のベランダに面していて、6部屋は通路を挟んだ反対側に位置しています。
外に面している部屋の明るいこと!
今までのセンターではみんな3段ケージに入っていて自由に歩き回ることなんてできませんでした。
それがケージのドアが開いていて自由に出入りすることができ、キャットタワーもあるんです。
猫達が遊んでいたり、まったり休んでいたりとノビノビと過ごしているのを見て、目頭が熱くなるのを感じました。

この部屋には最近飼育放棄された今年2月生まれの黒い子猫3匹がいて、元気に走り回っていました。
他の猫さんはゆっくり寝たいのに、邪魔されて「もう~!」って顔 (^^;

部屋の向こうのベランダに人が見えます。
一般の方はこうやって外から猫達を見ることができるようになっています。
こちらは通路を挟んだ向かいの部屋。
陽の光は届きませんが、ケージのドアは開いているので出入り自由です。

このお部屋はケージが無くて、このキャットタワーのみ置かれていました。
ここの猫達の気持ち良さそうなことと言ったら!!

多くの子達はケージのドアが開いていましたが、現在収容されている84匹の中にはまだ馴れていない子も多く、そういう子達はケージの中にいました。
この子は写真ではよくわからないと思いますが、9.6kgのビッグな黒猫ちゃんです。
名前も“デーブ” (^O^)/
まだ馴れていなくて、手や口が出るのでケージから出してもらえません。

我が家では1匹新しい子が来ると他の子達は体調を崩したり、仲良くできなかったりするので苦労することが多いのですが、今日見せていただいた猫部屋の子達はみんなケンカもせずに仲良くしていてビックリです。
忙しい業務の中、職員さん達が数匹を一緒の部屋に入れてみて相性を見ることを続けて来ていたそうです。
猫部屋に熱くなってしまいましたが、ワンちゃんのお部屋もありますよ!
今までは大部屋が多くて、その中で喧嘩してケガをする子も多かったようですが、新センターでは個室が増えました。
こちらも外のベランダに面しているお部屋と通路を挟んだ内側のお部屋がありました。

大きなピットブルノ雑種。見た目は強面ですが、良い子だそうです。
秋田犬が多く収容されていました。
センターのHPにも載っている迷子犬の情報でも柴犬や秋田犬はよく載っています。
猫たちとは違って、犬たちはみんな寂しそうな顔をしているような気がしたのは気のせいでしょうか?



今回素晴らしい新センターができあがりました。
もともとは殺処分をするための施設でしたが、今度の新しいセンターには殺処分のためのガス室はありません。
収容された犬にも猫にも優しい設備が整っています。
でも犬や猫にとって一番安心できる場所、それはお家と家族です。
飼育放棄の相談は毎日のようにセンターや保健所に寄せられています。
それが続けばこの新しい設備にも犬や猫があっという間にあふれてしまうことでしょう。
こんなに素晴らしい施設ですが、ここに入ってくる子がいなくなり、今いる子達もみんな新しいお家に行くことができる、と言うのが一番なんです。
今までとは違い、窓口でお名前を書いていただく程度の簡単な手続きだけで猫や犬たちを見ることができます。
たくさんの方がセンターを訪れて、この中の子達を家族に迎え入れることを選んでいただきたいです。
また、今犬や猫と一緒に暮らしている方には、その子達が最期の日を迎える時まで何とか一緒にいてあげられるようにしてもらいたいです。
どうしても難しい場合は譲渡会に参加するなどして、是非新しいお家を見つけてあげるようにして、センターに入ってくる子を1匹でも減らして欲しいと切に願っています。
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