2019年03月11日 (月) | 編集 |
昨晩からの暴風雨で何となく眠りが浅くなってしまいましたが、皆さんのところはいかがでしたでしょうか?
こういう時は外の猫たちが濡れずに過ごすことができただろうかと、いつも心配になります。
さて、昨日『防災に役立つペットのしつけ方セミナー』に参加して来ました。

200名近い方が参加されていたようで、関心の高さがうかがわれます。
最初に伊勢原・秦野地区で起こりうる災害について短い説明がありました。
「〇〇地区でマグニチュード7以上の地震が起こる可能性は〇%」と言うのを目にすることもありますが、熊本地震も北海道地震も1%未満だった場所で大きな地震が発生したことを考えると、あまりその数字だけを頼りにするのは危ないようです。
秦野は伊勢原の断層と松田の断層に挟まれているので、断層のズレによる直下型地震の心配があるそうです。
続いて動物行動学がご専門の入交眞巳先生による「動物行動学に基づくペットのしつけ方と心得」の講義です。
いろいろなところでペットと防災に関するセミナーが開催されたり、自治体でガイドラインが作成されたりしているので、どいういうものを準備しておいた方が良いとか、日ごろ一緒に暮らしている家族が動物たちにしてあげられる準備について目にされたことがあることでしょう。
今回はそう言った内容から一歩踏み込んだもので、2011年の震災時に青森にいらっしゃった先生ご自身の経験からのお話でもありました。
ペットフードや水を準備しておきましょう、とはよく言われていますが、災害時は人間の水にも困るのでペットまで水が回らないこともあるそうです。
そういう時のために、避難袋に入れるフードは缶のものが良いそうです。
ウエットフードをあげられれば、水をあげられない状態でもある程度の期間は耐えられるとのこと。
またペットボトルに「ペット用の水」と書いておけば、その水を人間のために使うのは最後の手段になるので有効だそうです。
薬を飲んでいる子はその薬を避難袋に入れておくことが推奨されています。
ただ避難袋を持って出られなかった時のことも考えておく必要があります。
震度6では立って歩くことが難しく、避難袋を取りに行くことができないまま逃げなくてはいけない場合も出てくる可能性があります。
そのため、必要な薬はその製品名と1回の容量をメモしておくと良いそうです。
「ステロイド1回半分」とかではなく「プレドニゾロン、1回2.5㎎」などのように書いて、可能なら薬の写真も携帯で撮っておく。
そうすることで、避難先あるいは動物病院でその薬を処方してもらうことができるかもしれません。
多くの人が逃げる時に何も持たなくても携帯だけは持って行くそうです。
なのでペットの全体像の写真をいくつかの角度から撮っておくと、ペットとはぐれてしまった時に役立つそうです。
その子の特徴がわかるような写真を日ごろから撮っておくと良いですね。
そう言った細かいことの他に、キャリーに入る訓練、多くの人から触られても大丈夫な子にするための訓練などについて教えていただきました。
一緒に連れて逃げたいのにキャリーに入ってくれなくて逃げ遅れてしまったとか、せっかく避難所に一緒に行くことができたのに、人が通るたびに大きな声で鳴いたり、攻撃的だったりと言うことがないようにするためのものです。
犬と猫ではだいぶ内容が変わって来ることがわかりました。
共通して言えることは、とにかくおやつなどを使って楽しく訓練を行うことが早道だということ。
そして結果をあせって出さないで、辛抱強く続けることが大切だということです。
キャリーの中におやつを入れて誘導する場合は、最初は出口付近におやつを置いて、それをだんだん奥の方に置いても入って食べてくれるようにすること。
その時にあせってキャリーのドアを閉めてしまうと、「おやつにつられて中に入ると嫌なことがある」と学習してしまいます。
奥まで入ることを何度も繰り返して次にドアを閉める段階になったら、ドアを閉めてもすぐに開けるなどの段階も踏むことが必要です。
また、ドアを閉めても大丈夫になったら、キャリーを持ち上げて運ぶことも馴れさせると良いそうです。

おやつくれるなら、わたしも頑張る!
多くの人に馴れさせる場合は、その子の一番好きなおやつを他の人からあげてもらうと言う方法が良いとおっしゃっていました。
たとえばチュールが好きな子には普段チュールをあげないでおいて、お客さんが来た時だけその方からチュールをあげてもらうようにする。
そんなことを繰り返すと「客さん=好きなものをくれる人」と言う刷り込みができてくるそうです。
犬にしても猫にしても不安な時は好きな物でも食べないそうです。
好きな物なら食べると言う時はひとまず安心で、食べない時は気持ちが落ち着くまでしばらく待ってあげる、なかなか状況が改善しない時は環境を変えてみるなどの工夫も必要とのこと。
あまりひどいようなら、お医者さまに相談して抗不安剤を処方してもらったり、サプリメントを使ってみるなどの方法もあるようですので、必要に応じてお試しください。
まだまだいっぱい教えていただいたのですが、とにかく自分の家の子を守ることができるのは家族である皆さんだけなので、いろいろ想像力を働かせたり、いままでの震災を経験された方からのお話を聞くなどして、どういう準備が必要であるかを考えることが大切だと再確認しました。
8年前の今日、多くの方が地震や津波の被害に会い、たくさんの動物たちも亡くなったり家族とはぐれてしまったりしました。
その教訓を活かして、少しでも多くの人やペット達が次に災害が起こった時に一緒に乗り越えて行けるようにと強く願っています。

ボクは外にいるから、ご飯持って来てね。
こういう時は外の猫たちが濡れずに過ごすことができただろうかと、いつも心配になります。
さて、昨日『防災に役立つペットのしつけ方セミナー』に参加して来ました。

200名近い方が参加されていたようで、関心の高さがうかがわれます。
最初に伊勢原・秦野地区で起こりうる災害について短い説明がありました。
「〇〇地区でマグニチュード7以上の地震が起こる可能性は〇%」と言うのを目にすることもありますが、熊本地震も北海道地震も1%未満だった場所で大きな地震が発生したことを考えると、あまりその数字だけを頼りにするのは危ないようです。
秦野は伊勢原の断層と松田の断層に挟まれているので、断層のズレによる直下型地震の心配があるそうです。
続いて動物行動学がご専門の入交眞巳先生による「動物行動学に基づくペットのしつけ方と心得」の講義です。
いろいろなところでペットと防災に関するセミナーが開催されたり、自治体でガイドラインが作成されたりしているので、どいういうものを準備しておいた方が良いとか、日ごろ一緒に暮らしている家族が動物たちにしてあげられる準備について目にされたことがあることでしょう。
今回はそう言った内容から一歩踏み込んだもので、2011年の震災時に青森にいらっしゃった先生ご自身の経験からのお話でもありました。
ペットフードや水を準備しておきましょう、とはよく言われていますが、災害時は人間の水にも困るのでペットまで水が回らないこともあるそうです。
そういう時のために、避難袋に入れるフードは缶のものが良いそうです。
ウエットフードをあげられれば、水をあげられない状態でもある程度の期間は耐えられるとのこと。
またペットボトルに「ペット用の水」と書いておけば、その水を人間のために使うのは最後の手段になるので有効だそうです。
薬を飲んでいる子はその薬を避難袋に入れておくことが推奨されています。
ただ避難袋を持って出られなかった時のことも考えておく必要があります。
震度6では立って歩くことが難しく、避難袋を取りに行くことができないまま逃げなくてはいけない場合も出てくる可能性があります。
そのため、必要な薬はその製品名と1回の容量をメモしておくと良いそうです。
「ステロイド1回半分」とかではなく「プレドニゾロン、1回2.5㎎」などのように書いて、可能なら薬の写真も携帯で撮っておく。
そうすることで、避難先あるいは動物病院でその薬を処方してもらうことができるかもしれません。
多くの人が逃げる時に何も持たなくても携帯だけは持って行くそうです。
なのでペットの全体像の写真をいくつかの角度から撮っておくと、ペットとはぐれてしまった時に役立つそうです。
その子の特徴がわかるような写真を日ごろから撮っておくと良いですね。
そう言った細かいことの他に、キャリーに入る訓練、多くの人から触られても大丈夫な子にするための訓練などについて教えていただきました。
一緒に連れて逃げたいのにキャリーに入ってくれなくて逃げ遅れてしまったとか、せっかく避難所に一緒に行くことができたのに、人が通るたびに大きな声で鳴いたり、攻撃的だったりと言うことがないようにするためのものです。
犬と猫ではだいぶ内容が変わって来ることがわかりました。
共通して言えることは、とにかくおやつなどを使って楽しく訓練を行うことが早道だということ。
そして結果をあせって出さないで、辛抱強く続けることが大切だということです。
キャリーの中におやつを入れて誘導する場合は、最初は出口付近におやつを置いて、それをだんだん奥の方に置いても入って食べてくれるようにすること。
その時にあせってキャリーのドアを閉めてしまうと、「おやつにつられて中に入ると嫌なことがある」と学習してしまいます。
奥まで入ることを何度も繰り返して次にドアを閉める段階になったら、ドアを閉めてもすぐに開けるなどの段階も踏むことが必要です。
また、ドアを閉めても大丈夫になったら、キャリーを持ち上げて運ぶことも馴れさせると良いそうです。

おやつくれるなら、わたしも頑張る!
多くの人に馴れさせる場合は、その子の一番好きなおやつを他の人からあげてもらうと言う方法が良いとおっしゃっていました。
たとえばチュールが好きな子には普段チュールをあげないでおいて、お客さんが来た時だけその方からチュールをあげてもらうようにする。
そんなことを繰り返すと「客さん=好きなものをくれる人」と言う刷り込みができてくるそうです。
犬にしても猫にしても不安な時は好きな物でも食べないそうです。
好きな物なら食べると言う時はひとまず安心で、食べない時は気持ちが落ち着くまでしばらく待ってあげる、なかなか状況が改善しない時は環境を変えてみるなどの工夫も必要とのこと。
あまりひどいようなら、お医者さまに相談して抗不安剤を処方してもらったり、サプリメントを使ってみるなどの方法もあるようですので、必要に応じてお試しください。
まだまだいっぱい教えていただいたのですが、とにかく自分の家の子を守ることができるのは家族である皆さんだけなので、いろいろ想像力を働かせたり、いままでの震災を経験された方からのお話を聞くなどして、どういう準備が必要であるかを考えることが大切だと再確認しました。
8年前の今日、多くの方が地震や津波の被害に会い、たくさんの動物たちも亡くなったり家族とはぐれてしまったりしました。
その教訓を活かして、少しでも多くの人やペット達が次に災害が起こった時に一緒に乗り越えて行けるようにと強く願っています。

ボクは外にいるから、ご飯持って来てね。